貧血 そして カニ

今日はダンナが有休を取れたので、有楽町のビックカメラにビデオカメラを買いに行って参りました。今のビデオって小さいですね。ちょっとした“ひげ剃り”程度の大きさです。CMでは見てましたけど、実際に手に取って見た事はなかったので驚きました。私の中の“ビデオ知識”は『ブレンビー』時代でストップしていた為、軽いカルチャーショックを受けました。どれもこれも同じに見えてしまって、何度説明を受けても違いが良くわからないので、適当に聞き流していました。ダンナはパナソニックの『3CCD』が気に入った様子だったので、それを買う事にしました。


今日はスポンサー(義母)も一緒に買い物に行っていたのですが、そのスポンサーが店内で“貧血を起こす”というハプニングがありました。家電コーナーで挙動不審な動きをしていた義母。不思議に思っていると冷や汗をタラタラかいています。顔も画用紙のごとく白い。ずっと我慢していたのでしょう「座りたい」と言い出した時には既に遅く、ヘナヘナと倒れ込み、とりあえず配送伝票を書くコーナーの一角をお借りして座らせてもらう事に。店員さんは皆「大丈夫ですか?」と私に聞いてきて、その度に「私じゃありません、私は平気です」と説明する。義母はその度に恐縮。「そうよね、誰が見たってミッチさんを立たせて私が座って、おかしいわよね」と言いながらも顔は白いまま。いいから、しゃべらなくていいから。店員さんも聞かなくていいから。


デジャブ。ふと思いました。最近これと同じような事があった気が。
そうそう、先月だったでしょうか。母と買い物に行って同じ事がありました。ベビー用の銀食器を見に銀座和光で買い物をしていた時のこと。「ちょっとお手洗いに行ってくるから、あなた適当にそこら辺見てて」と言われたのですが、待てど暮らせど帰って来ず、様子を見に行くと、うずくまる母の姿。「ちょっと大丈夫!?どうしたの!?」「お腹が少し痛かったの、もう平気よ」と言うので、心配ながらもフロアへ戻ると、まだフラついている母。やだ、どうしよう。と思うか否か、すかさず店員の方が「どうなさいましたか(小声)」と声をかけてきて下さいました。物凄い連携プレーで、男性マネージャーらしき人が飛んで来て(静か)裏口のエレベーターへ。裏口のドアを開けると(静か)そこには既に車イス待機。エビアン(常温)もあり。そして医務室へ。この間、他のお客様は一切気付いていない様子。そのくらい皆さんが静かで機敏なのです。週に何人も倒れるお客がいるの?と思う程、慣れていらっしゃると言うか。いや、社員教育が徹底されているのでしょうね、さすが和光と思いました。
もしこれが和光でなく、他の百貨店等だった場合、もちろん直ぐ医務室に誘導してくださるとは思いますが、他のお客様が気付くと思うんですね。客の異変に一早く気付き、声をかける場合(もし私が店員でもそうなると思う)大きい声でハッキリ言ってしまうと思うんです。本人に聞こえるように。そうすると病人は「いけない」と思い「大丈夫です」と痩せ我慢をし、そうこうしているうちに周りの人が「どうしたんだろう?」となってしまう。自分にも経験があります。周りがザワザワし始めると、平気じゃないのに「大丈夫」と言ってしまったこと。意識がない場合は別ですが、うずくまっているなら小声でも聞こえるはずで、それでも聞こえない場合は反応を見て聞き返せばいいので、あの時の店員の方は本当に素晴らしい判断だったと思います。
血圧を測って休ませていただき、顔色もだいぶ戻ってきて一安心となり、母が「今の状態なら帰れそうだから、このままタクシーに乗ってしまいたい」と言い、お医者様も「その方がいいでしょう」とおっしゃってくださったので帰る事にしたのですが、エレベータで1Fに降りると、もうタクシーが止まっていました。他の店員の方が(エレベータで降りる間に)タクシーを拾いに行ってくださったのです。またも素晴らしい連携プレー。お陰で母はすぐタクシーに乗る事が出来、無事家に帰れました。
帰ってすぐ電話で連絡をしました。ありがとう、和光の皆さん。皆さんも、もし銀座で具合が悪くなったら和光で倒れてください。


義母の話に戻りますが、一人で帰すのは不安だったので、我が家に連れて帰る事にしました。そして我が家から車でダンナが実家まで送る段取りにしよう(電車で来ていたので)と。タクシーで帰ろうとも思ったのですが、途中で具合が悪くなったら嫌だからと義母が「電車がいい」と言い、そうする事にしました。
しかし、その帰りの電車で、誰も席を譲ろうとしない。優先席でも、ですよ。一人は見るからに妊婦です、一人は具合悪そうな初老の女性です、なのに学生達は寝たフリ、サラリーマン(50代くらい?)は携帯電話でメールでもしてるのか足を広げたまま、席を譲るどころか詰めようともしない(1.5人分のスペースを使っている)、同性かつ同世代のオバサマ軍団ですら見て見ぬフリ。義母でなければ「ちょっとアンタ」と言って立たせているところですが、嫁としてそんな一面を見せるのもどうかと思い、我慢していました。挙げ句、私達を押して(つり革に掴まりたい一心で)奥に行こうとするOLもいたりして「おめーどこに目ぇつけて歩いてんだ」と胸ぐら掴みたくなるような人々に囲まれながら帰ってきました。かわいそうな義母。


妊娠して思うのは、意外と同性の方が冷たいという事。私、席を譲られた事、今までありません。若い子は平気でお化粧を直していたり携帯電話に夢中で気付かない(これは自分が経験しないとわからない事なので仕方ないのかな)オバサマ方も「私だって荷物重いのよ」と言わんばかりに堂々と座っていらっしゃいます。反対に睨まれるケースもある程。ビックリします。男性も、オジサマ世代はダメですね。むしろ若いサラリーマンの方が親切です。
ノリコの友達のKちゃんが妊娠初期の頃(まだお腹も目立たないので妊婦だとわからない)事情があって、どうしてもラッシュ時の電車に乗らなくてはならず、案の定気分が悪くなり、ホームのベンチで休んでいると、声をかけてきてくださったのは男性だそうです。女性達は皆、白い目で見て行くだけ。確かに、3〜4ヶ月の頃って一番辛くて、つわりで気持ち悪いのにお腹はまだ平らだし、誰もわかってくれないんですよね。かわいそうなKちゃん。
私も、自分が妊娠するまでは気が遣えていなかったかもしれないな、と改めて反省し、この腹がペタンコになったら率先して席を譲ってあげたいと思います。勿論、妊婦にだけでなく、具合悪そうな人にも。
今までは「ビミョーだな、この年の人。譲ったらかえって失礼かな」と躊躇する時もありましたが、そういう人は“譲って欲しくない”オーラを出しているので、座りたいビーム(こっちを何度もチラ見)を出している人がいたら、すかさず立ちたいです。



そんなこんなで散々だった今日、帰って来たら素敵なプレゼントが。ユミからカニが届きました。彼女は先週末、ダブルユミちゃんで北海道に旅行に行って来たのです。ありがとうユミ。波野家の人(イクラ)も入ってました。カニイクラも2人とも大好物。何よりのお土産。いただきます。
あ、なので『いらないお土産(2005/10/26の日記)』は今回は結構です。きっと「今度会った時、渡そう」って思ってると思うけど。いい気分で終了させてください。
 ステキな道産子たち