グリム童話や民話

mitch-mitch2010-05-04

自由が丘の駅前に設置されたお菓子の家。お決まりコースで『ヘンゼルとグレーテル』を思い出した。
おとぎ話や民話ってみんなそうだけど、特にグリム童話は改めて考えると恐い。『赤ずきん』は、まずエヅラ的に、おばあさんに成り済ますオオカミが恐い。それを疑問に思わない赤ずきんも恐いし、赤ずきんとおばあさんを飲み込んでも大丈夫なオオカミの胃の大きさが恐い。破裂しない。そこから、猟師がオオカミのお腹を裂き、命からがら助けてもらったのに、赤ずきんは「言いつけを守らなかった自分を悔いて反省していい子になる」と、冷静なんだかどうだかわからない反省点も恐い。
『白雪姫』だって、絵本では「王子が白雪姫にキスをして息を吹き返し、ハッピーエンドで終わる」というストーリーだが、原作では「鏡よ鏡」と白雪姫の美貌を妬んだ王妃が、白雪姫と王子の結婚披露宴で「真っ赤に焼けた鉄の靴を履かされて死ぬまで踊らされた」と書かれている。どういう状況でしょうか?
ヘンゼルとグレーテル』だって、私達が知る話では、ヘンゼルとグレーテルを森へ捨てに行くのは継母ということになっているが、原作は実母であり、最後にかまどの中で魔女が死ぬシーンが書かれているけれど、魔女=母とされている。それを突き飛ばした、ヘンゼルとグレーテル。どこを取っても恐ろしい。


グリム童話じゃないけれど『長靴を履いた猫』も、いい加減恐いよなー。猫がウサギを捕まえて、王様に献上するって。それを繰り返してたら王様と猫が親しくなるって。最後には猫も貴族になるって。

あらすじ 以下のあらすじは、ペロー版を元にしたものである。
ある粉引き職人が死に、3人の息子にはそれぞれ粉引き小屋、ロバ、猫が遺産として分けられた。三男が「猫を食べてしまったら、後は何もなくなってしまう」と嘆いていると、猫が「あなたがもらったものは、そんなに悪いもんでもないですよ。まず、私に長靴と袋を下さい。」と言った。そして、猫はウサギを捕まえ、王様に「カラバ侯爵からの贈り物です」と言ってウサギを献上する。
それを繰り返して王様と猫が親しくなった頃、猫は三男にある場所で水浴びをさせる。そこに王様と姫が通りがかり、猫はその前に出て「大変です、カラバ侯爵が水浴びをしている最中に泥棒に持ち物を取られてしまいました」と嘘をつく。そうして、三男と王様を引き合わせ、「カラバ侯爵の居城」に王様を招待することになる。
猫が馬車を先導することになり、道で百姓に会うたびに「ここは誰の土地かと聞かれたら、『カラバ侯爵様の土地です』と言え。でないと、細切れにされてしまうぞ」と言う。本当は、ogre(オーガ)の土地だったが、百姓は王様に訪ねられると「カラバ侯爵様の土地です」と答える。そして、王様は「カラバ侯爵」の領地の広さに感心する。
そして、ある豪奢な城に着く。これは、オーガの城だったが、猫はオーガをだまして鼠に姿を変えさせ、捕まえて食べてしまう。そうして城を奪い、王様が着くと「カラバ侯爵の城にようこそ!」と迎える。王様は「カラバ侯爵」に感心し、婿になってくれないか、という。「カラバ侯爵」はその申し出を受けてその日のうちに姫と結婚し、猫も貴族となって遊びでしか鼠を捕まえなくなった。
ウィキペディアより引用)