りありー?


夏休みなので、義姉家族がイギリスから一時帰国をすることになり(義兄のみ居残り)、昨日、成田まで迎えに行って来ました。転勤となったのは一昨年のこと。姪2人(12歳と8歳)は、既に外人になっていました。


昨年は「日本語学校のサマーカリキュラムがある」ということで帰って来ず、暮れからお正月にかけて戻って来ていましたが、私が実家にいたこともあり、ケンショーの御祝を届けに来てくれただけでゆっくり話も出来ず、久しぶりに会ったらベラッベラで、アメリカン・スクール出身の方等によく見受けられる“ハーフ&ハーフ”トークとでも言いましょうか、「アビ(友達の名前らしい)のマミーが言ってたけど、アビのところにもベイビーが生まれて、ナントカカントカ(聞き取れない)なんだって」とか、神経衰弱をして遊んでいた時は、選ぶカードを間違えてしまうと「おっおー」とか、テレビにグロテスクな映像が映れば「うーー」と言いながら顔をしかめ、物を落としたら勿論「うーっぷす」ですし、相づちは「あーはー?」だし、大人に気を遣って日本語を交えて話していますが、二人の会話は全て英語、特に“大人に聞かれたくない事”はわざと英語を使って早口でしゃべっているようです。確実に、日本語より楽みたい。
12歳の姉の方は、1歳からシカゴ・ロスと、5年間(家の中以外は)殆ど日本語に触れずに育ち、帰って来て日本の小学校に4年通ってまたイギリスに行ったので、英語を耳にしたらすぐ思い出したのか、初めからガンガン“べらべらステーション”だったそうですが、8歳の妹の方は、ロスで生まれ、しゃべり出す前に日本に帰ってきた為、イギリスに行った当初(2ヶ月程)外に出ると一切口を利かなかったそうです。が、ある日いきなりしゃべり出し、今ではあの頃の心配をよそに、彼女も“べらべらステーション”になっていました。
今では(日本の学校に通った事がないので)漢字はおろか、ひらがな・カタカナを書き間違えるのが悩みとか。向こうで通っている日本語学校は週に1度しかないそうで(普段は、一般のイギリスの小学校に通っている)。
いいじゃないの、両方どっちつかずになるより。私なんて未だに書けないよ、漢字。帰国子女でもないのに。時々「あれ?『や』ってどう書くんだっけ?」ってことすらあり。


余談ですが。
私の友達で、日本の学校に一度も通わないまま就職をした子がいます。彼、ターちゃんというんですが(両親とも、英語・その他外国語は全くしゃべれません)ターちゃんのママというのがとってもユニークな人で「ター、ドイツ好き?」と5歳の我が子にいきなり質問し、「うん」と答えた息子を、翌週、急に単身ドイツ留学させ(6年間)、戻って来ても、日本の学校には馴染めないですし、勉強もついていけないので、ジャーマン・スクールに入り、卒業後、高校のみアメリカン・スクールに通い直し、大学はアメリカと日本の半分ずつ、という経歴でして、なのに日本の企業に就職した(語学を生かさない職種)面白い子なんですけど、彼は漢字は書けるのですが、見て覚えただけなので書き順がメチャクチャで『山』を書く時、アルファベットの『E』のようにして書きます(真ん中の棒を最後に。しかも、棒は下から上へ向かって書く)。漢字を記号的に覚えてるんですね。でも、何の問題もありませんし、私のようにずっと日本にいたのに漢字が書けないよりよっぽど凄い。



とにかく、頼もしいことです。
英語で質問する姪達、日本語で返事をする義姉、そこでようやく義母や叔母、主人、私が内容を把握、字幕を読み終わった客のように一拍遅れて「あはははは」となる。難しい宴でした。


お土産に、イングランド代表デザインのロンパースをいただきました。