兆し


TBS『Serveの魔法』を見ていたら。
ベビー用の露天風呂があるというではないか。


友達から「子供を連れて温泉に行って来た」なんて話を聞くと、「どうやって?」と思わずにはいられません。
以前も書きましたが、ケンショーはとにかくじっとしておらず、浴槽からクライミングを計るタイプなので、どこでもそうですが、特に毎日のお風呂は戦争です。誰にも見られたくありません。
入っている最中もですけど、あがってからが至難。私がバスローブを羽織る時間もございません。
下ろすや否や、洗濯機の扉の開閉スタート。合間、ドラムもグルグル回す。この間、下ろしてから5秒程しか経過しておりません。
「指!指挟むから!」と叫びながら止めさせようとすると、今度はドア(脱衣所と浴室の間のドア)に関心移動。すべって転んでは大変と、開けないように右手で押さえながら、洗濯機にも気を配り、右足で扉を固定。この間、おそよ10秒。
そうこうしていると洗面台の扉に視線がいくので、足がつる限界の姿勢、左足親指で固定。かろうじて残った左手にバスローブを通し、その左手でケンショーを抱きかかえ、静止させる。
もちろん裸で、袖を通しただけなのでビショビショ、足がつる限界の開脚姿です。どうです、誰にも見られたくないでしょう。


そんなケンショーを温泉に連れて行ったらどうなるでしょう。考えただけで恐ろしい。ケガ云々の問題だけでなく、他のお客様のご迷惑にもなります。ケンショーも、もれなく私の開脚姿も。
いま流行りの、プライベートを重視した“部屋専用露天風呂”の旅館や、親側が「行ってみたい」と思う所は“12歳以下お断り”が多い、というのが現状です。そりゃそうですね、折角くつろぎに来ても、子供が騒いでいては台無しです。私も逆の立場だったらそう思うでしょう。
そうすると、やはり連れて行けない。旅行の計画も、行き詰まるわけです(もちろん、ホテルに泊まれば問題はクリアですが、温泉に行きたいというのがポイント)。
果たして「ちょっと待っててね、すぐだからね」が出来る日はやってくるのだろうか、と夕日を見ながら『ぜんまいざむらい』を見ていた今日。タイムリーにこの番組が。


群馬県水上温泉にある『天空の湯・なかや旅館』さん。
若女将が自身の経験から考えたという、子供連れに嬉しいサービス満載。離乳食も用意してくださいます。
赤ちゃん用の露天風呂が石で区切られていて、浅い造りになっているのです。横に大人用が隣接。檜タイプもあり。
見よ、この嬉しそうなベビーの笑顔を。
 『なかや旅館』HP画像より。


ここなら連れて行けるかも知れない。兆しが見えてきた。
 気持ち良さそう。