了解


ケンショー、今度は国際恋愛。大好きらしい。
ルーマニアのアイドル、クレオパトラちゃん。

恋のギツァ(DVD付)

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パインとラブと久しぶりにご飯を食べに。約1年ぶりです。お互いに「全然変わってない」と、キズを嘗め合うような挨拶をするのが特徴の世代となりました。


入ったお店、入口で、旅館の仲居さん達のように店員が並んで深々とお辞儀をし、客を迎えるスタイル。いや、旅館と言うより大奥と言った方が適切か。皆が一斉にお辞儀をするのでなく、客が通過するちょっと前に頭を下げ出す、時間差攻撃のお辞儀とでも言おうか。だんだんに閉じていく本みたいな。そして「いらっしゃいませでございますで候」並みにバカ丁寧。いや、失敬。横柄な店よりよっぽどいいです、店よ、ありがとう。


今流行りの、全席半個室のようなその店は、店員がカーテン代わりの簾を上げ下げすることで(通路側を遮断する)個室になるように。これがまた下ろす高さが毎回ビミョーに違って些か気になったんですが、私達の席を担当してくれた店員さんのキャラで全てカバー出来ました。


丁寧なんだか、接客を通り越して“近所の世話好きのオバチャン”なんだかわからないその店員さんは、やたらコース料理を薦め、「お得でございます」「お得でございます」と、そりゃコースなんだから得でしょうよ、という事を何度も繰り返し、コースの料理内容は説明しようとせず、「でも食べきれないと申し訳ない」と懸念する私達に「例えばこの串焼きですと、コースでは3本、単品では、あ、単品でも3本は出来ますが」「このコースはお刺身はついてきませんが(刺身を食べたがっていた私)」「量は大して変わりありませんが、あ、コースの方が若干少ないですが」と、コースの欠点ばかりを並べてしまい、
挙げ句、メニューを見ながらその方の説明に耳を傾けつつ(説明時間5分程。ちょっとした演説)カーディガンを着た私に「あ、寒いです?」と急にふってきて、「ええ、ちょっと」と言うと「了解」と返答。3人でウケていると「申し訳ございません、こっちのやり取りと間違えてしまっ」と、「て」を言い終わらないうちに、インカムで他担当に「○番のお客様、少し寒いご様子」と指示。テキパキしてるんだかテンパっているんだか不明。
ゴリ押しの推奨によりコース料理を選び、途中、会話に夢中になって箸のペースが落ちてしまい、料理が詰まり出すと「こちら、次のお料理はお止めしておいた方がよろしいですね?」と気を利かせてくれ、「はい、そうしていただけると」とお願いすると(毎回、かぶせ気味に返答してくる)「かしこまりました、それではご依頼があるまで次のお料理はお止めしておきますので、ご指示があるまで次のお料理はお止めします」と、「え?何回?」って程「お止めします」を強調して去って行き、ご飯ものでもデザートでも「お止めしますのでお止めします、ですのでお止めしますね」を繰り返し、ちょいちょいツボに入りました。
皆んなと別れた後「最終的に『お止めします』を何回言ったんだろう」とカウントしながら帰ってしまいましたよ。お陰で、すぐ着いた気がしたけど。


皆んなと色々話したのに、何だか、その店員さんの声(若干、酒焼けしている感)が一番耳に残っています。
でも相変わらず楽しかった。またすぐ、次会いましょう。その店で。