仲本工事


幼児教室で一緒の、Mちゃんのママからスポーツクラブ体験レッスンのチケットをいただいたので、行って参りました。
事前に、プールか体操を選ぶようになっているのですが、「初めからプールだとケンショーが怖がるから」ということにして(本当は「体験レッスンで水着ってどーよ」だったので)体操を選択しました。


行くと、ちょうどエントランスでMちゃんに遭遇。Mちゃんは既に会員なので、お友達がたくさんいます。皆んな私達にも話し掛けてきてくれて、初めは見慣れない場所にキョロキョロ落ち着かなかったケンショーも、少し和んできた様子。
すると、プリンセスダイアナ似のとてもきれいな白人女性がこちらに。皆んな「こんにちはー」とダイアナに声をかける。にっこりと品のある笑顔で会釈するダイアナ。お子さん、なんとかわいいこと。CMに出てそう。
「コンニチハ」と言われ「ハ、ハーイ」と言ってしまった。なのに次に話し掛けられた言葉が「オ子サン、オイクツデスカ?ウチト同ジクライカモシレナイ」だった。流暢。恥ずかしい。


Mちゃんは今日はプールをチョイスということで、そこでバイバイ。
体操ルームへ行くと、めちゃくちゃ滑舌のいいコーチが「ケンショーくんですねー、伺ってますよー、こんにちはー、よろしくねー、ケンショーくーん」と挨拶してくれる。声の大きさに若干驚くケンショー。
開始時間までブロックで遊ばせてもらえる。「ほら、ケンショーくん、ブロックだよー、わー、何作ろっかー」と興味をひこうとしてくださるが、棒立ち無表情。ブロックをひとつ手渡され、ただ握る。


あ、ダイアナが。ダイアナは今日は体操をチョイスしたらしい。
ダイアナ、ジャージに着替えたら余計足の長さが目立つ。「え、首から下、いきなり足なんじゃないの?」ってくらい長い。歩いてて絡まないのか。Tシャツはベビーピンクで、肌の白さが一層引き立つ。きれい。私まで緊張してきてしまった。


「それでは時間ですので始めまーす」と言われ、ギクシャクと歩く母子。
ジャンプやでんぐり返しをさせられるのかと思いきや、歌を歌ってグーパーするだけ。え、これじゃ教室と変わらない。案の定、ケンショーは飽きてしまい「アーアー」言い出した。部屋を出たところにある5〜6段の階段が気になるようで、ずっとそちらの方向を指差している。入ってくる時「この階段、危険なニオイがする」と予測はしていたが。
他の方のお邪魔になるといけないので一度外に出る。しばらく階段で遊ばせて(ガラス張りになっているので中の様子は見えるし)頃合いを見て戻ろうと考えていると、なんとダイアナが!
振り返ればダイアナ。かなりビックリします。1m以内にダイアナですから。
「飽キテシマイマシタカ?ウチモソウデス。前ハ体操ダイスキダッタノニ、最近逃ゲテシマイマス」「オー、イエース」と、この期に及んでそう返答してしまう私。


彼女のお子さんはケンショーと1ヶ月違いで、お互い何だか波長が合う様子。
年上や月齢上の子とばかり接しているケンショーは、いつもオミソ的なところがあり(教室でも、皆んなは出来てもケンショーだけ出来なかったり)彼女のお子さんと追いかけっこを始めると、いつもより楽しそうな表情を見せ、ちょっと発見でした。やっぱり子供も、自分と同じくらいだとわかるんだな。お兄さんお姉さん達に遊んでもらうのと、また違った楽しさなんだな。
なんてインターナショナルなの、ケンショー。いいわ、ママ嬉しい。
そして、ダイアナにタッチするケンショー。オー!ノー!ダメよ、ケンショー。いえ、正直に言うと、もっとタッチして!「ケンショークーン」とプリンセススマイルを見せるダイアナ。眩しくて倒れそう。キラキラしている。


思いがけず、ルーム外を満喫してしまい、我に返って中を見ると、今度はマット運動に移行していた。これならケンショーも好きだろうと、戻ることに。ダイアナも「コレナラ好キダカラ」と一緒に室内に。やだ、何だかダイアナと私、合う。ちょっと初恋気分にさえなっている。
マットを立て掛けてトンネルに見立ててあったり、平均台を並列させて(幅が太くなる)小さい子でも渡れるようにしてあったり、鉄棒の下がフカフカになっていて好きにぶら下がれるようになっていたり、ケンショーの心わしづかみな遊具満載。水を得た魚のように、8:40以降の仲本工事のようにイキイキするケンショー。あー、これなら通ってもいいかもしれない。
終了時間になっても平均台にしがみつき、コーチがいつまでも片付けられないというアクシデントまで起こすほど気に入ってしまった息子。ダイアナにも会えるし、ちょっと考えてみよう、入会。


帰りにダイアナに「さよなら」と言うと「マタ来マスカ?」と、あの目で聞かれた。思わず「はい」と言ってしまった。