ヤマダさん

ここの病院は、退院時に赤ちゃんのスナップ写真をプレゼントしてくれるサービスがあります。プロのカメラマンがやって来てパシャパシャやるのですが、赤ちゃん相手なので大変そう。
プレゼントして下さるデータは50枚ですが、実際には200、多い子では300回シャッターを切るんだとか。新生児室は26〜27℃に保たれているので、顔を真っ赤にして撮影されています。母が面会から帰る時、丁度同じエレベーターになり、伺った情報。



私も今日、退院指導時に頂きました。ベストショットが厚紙に入り、次点が数枚プリントされて同封筒に。それらを含む残りのデータはROMに焼かれて贈られます。
アカネのベストショットはこれでした。生後5日でこんなに笑うのかと驚いていると「でしょ。評判いいからずっと来て頂いているのよ」と、看護師さんが言っていました。
この方、ヤマダさんとおっしゃる出張専門のカメラマンで、赤ちゃんを撮らせたら右に出る者はいないそう。早速、母がこれに食いつきました。


我が家は毎年お正月に親族で会食をしているのですが、ケンショーが生まれてからは、締めに写真を撮ることにしています。どこのホテルも子供の撮影は得意としていないのか酷いもので、今年なんてトウモロコシを持たされ(何度も立ち上がってしまうので)ズボン丈グリグリのまま、居住まいを直しても貰えず、とんだ仕上がりとなってしまいました。
しかも、そのトウモロコシ・フォトグラファーは、気を引こうとしてケンショーに呼び掛けるのですが、それが「ほらっ!」とか「はいっ!」とか、コラおじさん(ご存知でしょうか)並みに声を荒げたり、何かの動物を威嚇するかの如く手をパーンと叩いたりするので、笑顔ではなく、ただ“驚いてこちらを見ている子”な表情になってしまうわけです。「あなた本当にここにお勤め?」と聞きたくなるような。そして、なぜトウモロコシをアイテムに。なぜそこにある。
仕舞いには「とにかく早く撮影を終えて帰りたい」と思ってしまい、写りなんてそっちのけでフォトグラファーの肩越しに、子の注目を引こうと手を振り、一緒になって「ほらっ!」に驚いてしまうマヌケな私達。
結果がこれです。スタジオアリスの方が見たら、さぞ驚かれるでしょう。よくこれで商売に。「どこのホテルだよ」とツッコミたい方は、今度ナイショでお教えします。最後の方はフォトグラファーの威嚇にも慣れて、ビックリ顔じゃなくなっていました。逆に半笑い。「結果オーライか?」と誤解まで生まれる。
 こんな腕前の私に言われるんだから相当です。


今回は私の入院があり、その会食は無し。母は「アカネのお宮参りをヤマダさんにお願いして、兄妹で撮って頂きましょう」とノリノリ。ヤマダさんのポケットからトウモロコシが出てこないことを祈る。