強制送還

この時期になると毎年主人が、クリスマスプレゼントに何が欲しいか聞いてくれる。ありがとう。大概、私は「洋服か靴かバッグかな」と答える。今年もそうで「じゃあ、週末にデパートでも行く?」と言ってくれた。が、思い切って「家族と一緒ではなくて、一人で選びに行きたい」とお願いしてみた。私の買い物に限らず、デパートへ行くと、主人が子ども達をおもちゃ売場へ連れていってくれるのだが、必ずと言って良いほど携帯に連絡があって「ママと一緒がいいって言うんだけど、いま何階にいる?」とか「あとどのくらいかかる?」とか、結局いつも買い物に集中できない。それってパパも大変だし、私もイライラするし、お互い疲れる。だったら家でゆっくり留守番していてくれる方が皆の為になる。でも折角「プレゼント何がいい?」と聞いてくれているのに「一人で選びに行きたい」だなんて、何だか申し訳なくてずっと言えないでいた。が、意外とスムーズに「あっそ、じゃあそうしようか。一人でゆっくりご飯も食べてくるといいよ」なんて言ってくれて拍子抜けした。
朝、ケンショーが数日前から焼肉を食べたがっていたことを思い出す。ケンショーは今週金曜日が誕生日なので、土曜日にお祝いをする予定になっている。が、当日は平日なので特別なことはしないつもり。そう考えたら「お昼だけ一緒に食べて、そこからパパと子ども達は家に帰ればいいか」等と思ってしまい、ゆっくりランチのつもりが戦争焼肉になってしまった。ケンショーはもう心配ないが、アカネがヤケドしないよう、我が家はまだまだ落ち着かない焼肉タイムなのである。でもモリモリ食べて満足。自由が丘でバイバイし、私はそこから二子玉川へ。
さーて、ゆっくり選ぼうと思っているのに、気がつくと子供服を見ていたり、おもちゃ売場へ行って2人の誕生日プレゼント(我が家は二人とも12月生まれ)とクリスマスプレゼントを物色していた。何しに来たんだ。折角もらったフリータイムなのに、結局お昼もいつもの週末と一緒、一人になっても家族の物を探している。あーこれか、と初めてわかった。私も一応母親なのだ、と思った。
いけないいけない、時間に余裕はないんだ、自分の物選ぼう、とショートブーツを買い、フロアを移動しようと思ったら電話が。ケンショーが熱を出したと言う。強制送還。続きはまた次回になってしまった。でも十分楽しかった。
帰ったら、部屋中におもちゃが散乱し、至る所がベタベタになっていたけれど、パパ今日はありがとう。