バリアフリーとは

母が「ケンショーのお洋服を買ってあげるから出て来なさいよ」というので、銀座・日本橋に行って参りました。


前回は私宅と実家の往復でしたので何とかなりましたが、今回は初のベビーカーでの“本当の”外出(単独)とあって、事前に下調べをしました。今までは何気なく使っていた駅ですが、ベビーカーで行くとなると「あれ?あそこの駅、改札階に行くエレベーターあったっけ?」等、記憶があやふや。調べてみると、あるにはあるけど(乗り換えをする時に)一度改札を出てグルッと回らないといけないとか、エレベーターやエスカレーターマークは表示されているのに『バリアフリー移動経路』に指定されてないから不思議に思って実際に行ってみると、連絡通路内に段差(スロープなし)があったりと、だいぶバリアフリーの場所が増えてきたとは言え、車イスの方にとってはまだまだ不便な世の中だと思いました。


簡単に「この駅は地上階に出る時、デパート内をスルーすれば良いから楽だわ」なんて鼻歌まじりに行ってみると、目の前に食品街が広がっているのに、手前に5〜6段の階段があって「( ̄□ ̄;)!!」となり「そうだった、そういえばこんな造りだった」と『電車内での席を譲る行為』同様、自分が自由な時って、いかに“それが当たり前”の行動になっているかがわかりました。


そのデパート、階段横にちゃんとスロープが設けられているんですが、そこにはロープが張られていて「御用の方は係りにお申し付けください」って書いてあるんですね。きっと、開放しておくと子供がケガをする恐れがあるのでそうなっているんだと思うのですが、目の前にインフォメーションデスクはあるものの、質問しまくるオバサマの山でインフォメーションガール達はとてもじゃないけどこちらに気付いてはくれない様子、そしてたった5〜6段の為にわざわざ出て来てもらうのも気が引けて、結局「ベビー服!」と気合いを入れ、えっちらおっちら持ち上げてみました。きっと、そういうお母さん多いはず。
それはまだいいですが「車イスの方はどうするんだろう」と思いました。「係りにお申し付けください」の立て看板横にはインターホンも何もなく、自分で係りを呼びに行かなければいけないシステムになっています。呼びに行けるくらいならスロープは必要ないわけですし、結局、単独で行動している場合、親切な方が周りにいない限り『役目を果たしていないスロープ』ということになります。あれ、もうちょっと考えてくれると、車イスの方、嬉しいと思います。


そして今日も思った、えっちらおっちらしてる時、手を差し伸べてくれるのは同じ立場の先輩ママだけ。ご自分も大変だというのに。着飾った足りなそうなOLなんて、携帯電話カチカチでスルーです。私もそうだったんだろうな、と反省した一日でした。
でも一人だけいましたよ、リクルートスーツを着た、本当に真面目そうな女子大生。「お手伝いしましょうか?」と声をかけてくれました。やっつけで「今日だけ黒に染めました」的髪色でなく、利発そうな子でした。あなたなら受かるわ、がんばって。



母が「○○さんにチョコレートいただいたからお裾分け」と包みを渡してくれたのですが、帰って開けたら鳥の形でした。よりによって何故、私に鳥チョコを。しかもヒヨコや小鳥ならまだしも、ニワトリです。あの人ホント何なんでしょう。この写真を撮る時すら、若干こわくて手が震えました。