漫画道

いよいよ出ます。楽しみ。

きょうの猫村さん 2

きょうの猫村さん 2



以前もご紹介しましたが、ダンナは某出版社に勤めており、現在は週刊(コミック誌)編集部に在籍しています。仕事内容を聞いているとなかなか面白く、漫画家さんと真面目な顔をしながらギャグの構想を練ったりするらしく「くだらないと思い始めるとやってられない」ことも多々あるんだそうです。今までお腹をかかえて大爆笑しながら読んでいた漫画も、よく聞くと、漫画家さん本人ではなく担当編集者の案だったりと(全部が全部そうではない)どの世界もそうですが、この世界も、漫画家さんの“才能”だけでなく、黒子(編集者)の“腕”によっても「売れる売れないが左右する」と言えるようです。


自社・他社問わず、実家のダンナの部屋には漫画が山のように置いてあり、遊びに行く度に少しずつ読んでいます。自宅に置ききれなくなった物も定期的に実家に運ぶ為、現在も増え続けているわけです。今回も、義母と叔母にケンショーを子守りさせ、部屋の片隅でクスクス笑っては気持ち悪がられました。
それまで余り漫画を読まなかった私も(4コマ漫画やほのぼの漫画ばかりで、コミックは殆ど読んだ事なし)だいぶ詳しくなり、今まで敬遠していた男の子が読む漫画も結構好きになりました。


中でも今一番ハマっているのが『浦安鉄筋家族』で、初めは、やたらウンチが出てくる“小学生男子が喜ぶツボ”満載の内容にいささか抵抗を感じ「まるで『Dr.スランプ』のようだ」と思っていましたが、読み始めたら止まらなくなり、今では若干“中毒症状”を覚えつつあります。
今回読んだ巻で私の心をとらえて離さなかったのが『鳥野ねぎま』です。

鳥野ねぎまとは
兄妹、親、子、夫を虐待する凶暴主婦。その他にも目の合った人を襲う習性がある。特技は毒ツバ。何度も刑務所に入れられ、人生の3分の1は刑務所の中で過ごしたらしい。一家で小さな家に住む。ねぎまを除けば鳥野家は幸せな家族。おでこに梅干を付けると気絶する。弟のなんこつ、妹のつくね、子のたん、夫のシロなどがいる。


この鳥野ねぎま、実は日本を代表するアニメのパロディキャラでして、陸と海の違いと申しましょうか、本物は“鳥”ではなく“磯”なわけです(ねぎまさんやシロさんの苗字は、正確にいうと“フグ”ですけど)。本物のなんこつ君は魚の名前、つくねちゃんは海藻、たんちゃんは聞き分けの良い“歩くと音がする子”です。もうおわかりですね。
アニメのエンディングに映る、エントツに三角屋根の、家族が入って行くと飛び跳ねる、あの家まで似ています。

内容も面白いんですが、何が気に入ったって、その連載回(初登場の回)のタイトル。先日、私がキレたT社の名前(2006/03/23の日記)そのものをタイトルにしてるんです。イニシャルでもなく、もじってもいません。そのままズバリです。なにせスポンサーですからね。そのストレートな勢いも私好みでして、漫画の内容自体は決してT社を冒涜したものではないですし、もちろん例の一家を汚してもいませんが、なんか「仕返ししてもらった」気分になり、しかも面白いので一気に大好きになってしまいました。


他にも、難波湾(なんばわん)という王貞治のパロディキャラ(1という数字をこよなく愛し、何事も1番でないと気がすまない為、1という数字を得るためなら手段を選ばない)や、畑松五郎(はたまつごろう)という畑正憲のパロディキャラ(主人公宅の隣に住んでいる自称動物愛好家。そのわりには時々動物を虐待しているが動物たちから仕返しされることもある。自宅を「松五郎王国」とし、草食動物から猛獣まで様々な動物を飼っている。年下から命令口調で喋られることを嫌う。人間嫌いで人間の友達はいない)、本田スカイウォーカー(父がスターウォーズファンだったのでこのような名前をつけられた。1巻から主人公の大親友として登場していたが、キャラがかぶる人物が現れたことで登場回数が減った。しかし、アラビア語を話せる等、実は数々のすごい特技を持っている。久しぶりに登場した時には皆んな彼のことをまったく憶えておらず、フルネームは最後にようやく判明。フィリピンに転校させられてしまった)等、なかなかイイ味だしてるキャラクターがいるのですが、私の中では鳥野一家が1位で有り続けるでしょう。


読んだ事のない方、そういった類の漫画に興味がない方、是非一度読んでみてください。ハマりますよ。(鳥野ねぎまの話は、浦安鉄筋家族11巻または『触るな危険編』に収録)

元祖!浦安鉄筋家族 12 (少年チャンピオン・コミックス)

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浦安鉄筋家族 触るな危険編 (秋田トップコミックス)

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そして。
こちらは先日、とりあえずの連載が終わったようで(章ごとなのか?)。まだ内容は知りませんが、引っ張り過ぎて収拾がつかなくなったのか、評判はあまりよろしくないとか。

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (21) (ビッグコミックス)

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