フィーバー・バースデー

ダンナが熱を出しました。彼は今日、誕生日だというのに何ともかわいそう。
それを伝えると「俺、結構そういうこと多いんだよ、七五三も当日熱出して後から写真だけ撮ったし、入学式も出れなかった」と暗い思い出を語られました。床に伏せていてナーバスになっていたようです。


子供と病人を同時に面倒みるってキツいですね。病人の方は大人なのでまだ融通がききますが、子供は「待って」が通じないので困ったもんです。
ちょっと目を離すと、コロコロ寝返っているし、寝返るのはいいけど戻れないから少し経つと苦しがるし、まだ“騙し”がきくほど知恵もないし、かわいそうだけどハイローチェアに縛りつけとくしかありません。


アクエリアスを買いに行ったり、冷えピタを交換していて思い出したのですが、数年前、私も高熱を出したことがありました。
まだ実家に住んでいましたので、母に色々買ってきてもらったんですが、確かに私も「何でもいいからアイス買ってきて」と言ったんですが、モナカアイスを買ってこられた時は「悪いな」と思いつつ、露骨に表情に出てしまいました。病人にモナカって。喉を潤したいから頼んだアイスなのに。口の中にくっつくから。もそもそだから。
また、食べる物も一緒に買ってきてくれたのですが、開けたらまい泉カツサンドだったので「この人わざとやってんじゃ?」と思いました。ごめん、いま笑う余裕はないんだよ、と。
どういうチョイスか聞いたら、彼女の中では『起き上がらなくても食べれる物シリーズ』がテーマだったようで、かなり自信を持って答えてきました。
モナカの次はパンって。起き上がらなくていいものシリーズじゃなくて、もそもそシリーズです。100歩譲ってそれでもいいけど、他にもサンドはたくさんあるでしょう。よりによってカツって。確かに私はカツサンド好きだけど。
「この人、熱だしたことないのかね?」と考えながら、口の中の水分をすべて奪われ、泣きながら食べたのを思い出しました。こんな母なので、マタニティブルーもひどかったのかも知れないな。


と、私までナーバスネタに。
チョイスを間違えないように看病したいと思います。