切


お墓参りの帰りに主人の実家へ。


昨年、この家のエアコンが壊れ、新しい物に買い替えました。
最近のエアコンは、自分で掃除までしてくれる優れ物らしいですが、義母も『勝手に掃除』のフレーズが気に入り、それをチョイス。お陰で昨夏と冬はわずらわしいフィルター掃除もなく、快適だったとか。


夕方、少しムシムシしたのでエアコンをつけ、ケンショーを昼寝させていると。
「だいぶ涼しくなったからもう消しましょうか。ケンショーが風邪をひくといけないし」と、義母がリモコンのボタンを押し、除湿停止。自動的に“おそうじ”機能スタート。
義母にとって「今年初めて使うドライ機能」、一夏越えているわけですから“おそうじ”も念入りです。我が家のエアコンも今年初冷房の時は、使用後2時間ほど掃除をしていました。


いつまでもついている緑の“おそうじ”ボタンをじーっと見つめ「まだやってるのかしら、遅いわね」とブツブツ言う義母。まだ15分経ってないよ。どんなに凄腕のダスキンおそうじ隊も、15分じゃエアコン掃除は仕上げられないさ。
「そろそろいいわよね、ピッ」と“おそうじ”を終わらせてしまう義母。えっ。なぜ勝手に。
「お義母さま、それ切っちゃダメ、あ、いえ、まだ終わってないんじゃないかなー、なんて」と歯切れ悪く聞くと「だっていつまでもやってるんですもの、もうだいぶキレイになったかと思って」。


義母は常にせっかちで、待ち合わせ場所にも30分前には現れてしまい、待たせては申し訳ないと、いつも私は40分前に着くよう心がけており、何の為の待ち合わせだかわからない感じになっているのですが、これに関しても待っていられない様子。
主人にも「おふくろ、止めたら“勝手に掃除”の意味ないだろ、特にシーズンの初めは時間かかるんだよ」と言われても「あらー、大丈夫よ、お母さんいつもそうしてる(途中で切ってる)もの」って、いやいやいや。じゃあ去年から掃除されてないんじゃないの。
綾小路きみまろじゃないけれど、頭の中で勝手に“自己流解釈をしてしまう年代”なのです。無論、ボタン類もギューギュー押します。


いつになったらこのエアコンの掃除は完了するのか。去年分も積み重なって、半日くらい「ウィーン」と言い続けるのではなかろうか。
電源が落ちて困っている人もいるというのに、勝手に落としちゃう人もいるんだからねぇ・・・。