巻く、夏

『七夕』度外視で参ります。
最近、ネタが幼稚園の事ばかりになっていますが、本日も。


毎年秋に催されるバザーの係りが決まりました。
教会附属の園なので、教会側との合同バザーとなります。その為、商品も充実していて、毎年開門前から行列が出来る盛況ぶりだとか。
幼稚園部門では、手芸・お菓子・手作り玩具・ゲーム・リサイクルの5班に分かれていて、好きなチームに参加して良いシステムになっています。それぞれの家庭の事情で、無理なく、抱え込まない、というルールです。
初めは、班分けの詳細を知らなかったので「飲食(焼きそば等、当日作業のお手伝い)であれば迷惑がかからないであろう」と考えていたのですが、それは卒園生の父兄が担当する仕事だと解り、「ゲームかリサイクルしか無理だな」と考えていました。
が、バザー委員長の「例えば、手芸が苦手な方でも、得意なお母様から教わる良いチャンスだとお思いください」という言葉で、なるほどと思いました。今は、習い事をしたくても行く時間がなく、改めて“お教室”となるとかしこまってしまい躊躇しますが、同園の父兄なら楽しく学べそう。
「そんな事を言っても、実際に売る物なのに、安易な発想で参加して良いのか?と思う方は、ご心配なさらず。売り物に関しては行程を分けて、得意な方に“仕上げ”を行って頂きます。練習で、全員ひと通りの作業は体験しますので、本当に良いチャンスですよ」と補足が入り、一層ホッとしました。そういう事なら、時間の許す限り、複数参加したい。「下のお子さんがいらっしゃる方の為に、どのチームにも所属せず、単発のお仕事会にだけ参加したい、というのも有りですよ」と言って頂き、俄然ヤル気に。


で、先週参加して参りました。ペーパークイリング。カード類を作成して売ります。時期的にクリスマスカードが多いそうです。
ペーパークイリングとは。細い紙をくるくると巻いてパーツを作り、それを組み合わせて花や飾りを作っていくペーパークラフトです。日本で一番身近なペーパークイリングは、ウェディング等のウェルカムボードでしょうか。
クイリングは、中世ヨーロッパの修道院で当時貴重であった羊皮紙の残りを使用して宗教用具を装飾したのが始まりと言われています。なので、我が園にはぴったりの企画なのです。


感想は。これが楽しい!ハマる。
わたくし元来、無言で何かをするのが大好き、それが単純作業に越した事はなく(クイリングは、応用はありますが基本作業は決まっている)、作業をしながら、本題について構想しつつ、他の事も考えられる、そんな作業が好きなんです。
例えば、刺繍。無言で出来るんだけど、やりながら他の事を考えていて目を飛ばす、なんて事になるので私には向いていないのです。
覚えたら楽しそうなのですが。


初回お仕事会は『初心者の為の講習会』で、まずクイリングに慣れる事が先決、自由に作品を作りました。
 


処女作2点です。
蝶は蛾になり、薔薇はガーベラか牡丹のよう。右は、フローレスセイコのトレードマークの音符(自由・平和・愛)をイメージしてみましたが、何だかビミョー。
これ、ちょっとした配置やバランス、選色にも大きく左右されます。いくつか例題が並んでいるとは言え、お手本があって皆が同じ物(同じ色・同じデザイン)を作るわけではないので、露骨にセンスが出ます。
私の蝶の敗因は、全部の羽の大きさを均一にしてしまった為。下の羽をやや小さくする事によって、見事蝶になるのです。薔薇も、力み過ぎて直径がやたらと大きい。


一度やったら虜になってしまい、居ても立ってもいられず、その夜にはパソコンのキーボードをポチッと押していました。ネットで一通りの道具を揃えたのです。それが昨日届き、早速今日やってみました。
 


いかがでしょう。随分上達しました。何とかサマになってきました。
今回これを指導して下さった年中組のSさんは、昨年のバザーでクイリングを初体験し、ハマりにハマり、「去年の夏は、巻いて終わりました」と言っておられましたが(今ではプロ並みの腕前。元々の素質あり)その気持ちわかります。私もこの夏は、巻きまくりたいと思います。名前も、マキコに改名したい程に。