20年越しのマット


週末を利用して、再び葉山へ。
ヨーコ(id:yoko-chin)とアッコ、この3人で葉山に集まるのは約20年ぶりのことでございます。


行きの車の中から「あんなだった」「こんなだった」と記憶をたどり、何十年ぶりに遠足気分を味わいました。思い出せば思い出すほど、アッコの数々の伝説で大笑いし、腹筋を痛めました。
私は前回で免疫を高めましたので大丈夫でしたが、ヨーコに至っては、何度も吹き出し、食事を上手く摂取できずにおりました。




この3人だと、どうしても出てしまうクセがありまして。
こんなに広い別荘なのに(2007/07/28の日記)ヨーコと私、(庭から室内に入るガラス扉の前に置かれている)マットの上から動かない。今回も、気づくとそこで話し込んでいました。ソファに座るわけでもなく、芝生に寝転がるわけでもない。
ジョーとケンショーも、母達に習ってその上で遊ぶ。暑いのに、4人で藻のようにくっついてマットに。


「葉山の思い出って、マットしかないね」
「いや、もうひとつあるよ。2段ベッド」
「あ、そうそう」


ゲストルームだっていくつもあるのに、子供部屋の2段ベッドで寝た思い出しかない。


「あと、日影茶屋の入口」


アッコママとアッコ姉が「あの子達、放っておくと飲んでばかりで(高校生)何も食べないから」と、気を遣って昼に私達を日影茶屋に呼び出してくれたのに、とんでもない格好で現れ(汚い短パンにビーチサンダル)、そこでお昼を食べられなかったこと。
葉山マリーナにも連れていっていただいたのに(しゃぶしゃぶ)、食べた記憶はない。なぜ。


「あと、なんで葉山まで来て?なんだけど、パチンコ屋」


何しに来てたんでしょう、本当に。


「あと、アッコがヒッチハイクして」
「あー!そうそう!」


新逗子駅を降りて、タクシーに乗ろうかどうしようかと迷っているうちに歩き始めていたので「このまま歩いちゃおう」と、不摂生ばかりしていたものの、学生なので元気だったのですが、ヨーコと私だけで会話をしていた為、アッコの存在を忘れていたら。「おーい!こっち!こっち!」と、左から風にのって聞き慣れた声が。見ると、知らないオジサンのベンツに乗り込んで手を振るアッコ。
「乗っけてってくれるってー♪(また、でかしたでしょ?的テンション)」って、見るからにアヤシイそのオジサンに「ねー?」なんて相槌を求めたりして、さすがの私達もサーッとなり、引きずり降ろしたことがあったのですが、アッコに言ったら「全然覚えてない」と、「あの時はありがとう」と感謝されてしかるべき話を、簡単に流されてしまいました。ほんと、あのまま乗ってたらどうなっていたことか。




皆んなが母になってからこの3人で会うのは初、子供達の写真をたくさん撮ろうと燃えていたのですが、ひとときも止まっていない3人を写真に納めるのは至難の技。ジョーがポーズをとってくれても、ケンショーは火の玉並みにブレるし、ジンは明後日の方向を向いてしまう。
とりあえず、昼寝させている間に(酔っ払う前に)大人達の写真を撮ろうと、セルフタイマーに試行錯誤しているうち、私達の写真以外、1枚も撮らずに終わってしまいました。子供達の思い出はムービーのみ。
しかも、その大人達の写真も微妙。
ヨーコと私の2つのカメラで撮っていて、ヨーコはちゃんとタイマーをずらして、どっちのカメラにも目線が合うよう調節してくれるのに、アッコ(私のカメラのセルフタイマー機能を覚えた為、面白がって無駄に何度も撮る)は、ヨーコが先にセットしていてもお構いなしにセットしちゃうので、同時にシャッターがおりてしまって「え、どっち見たらいいの」みたいな目になっていたり。アングルを考えないから、後ろに干してあるタンクトップが写っていたり。タイマー設定を間違えて、ヨーコと私だけが何枚も写っていたり(アッコ、駆け込んでくる様子だけ。流星のように端に写る)。


夜は花火をしたり、昼間だけでは足りなくて庭を走り回ったり(夜走るという行為が初めてなので、とても楽しそうなジョーとケンショー)、それから大人達は飲んだり、飲んだり、あと、飲んだり。
ヨーコのキャンピングカーにも乗れたし、最高の週末でした。また来年、集まれたらいいな。


しまった、寝かしつけていたら自分も寝てしまい、知らないうちにヨーコに写真を撮られていた。