女王

TBSの『ぴったんこカンカン』に浅野ゆう子が出ていました。北海道で海の幸を食べまくる企画だったのですが、まー、浅野さんは本当良く食べますね。番組上での“テイ”とは言え、丼、カニ、ソフトクリーム、息つくヒマなくカレーライスと、そりゃ香港からも「親善大使やりませんか」って言われるはずだわ。


浅野ゆう子と言えば、先週『山村美紗物語』というのをやってたのですが、彼女があんなに“山村美紗顔”だったとは気付きませんでした。サスペンス好きの私は「逃してなるものか」と、見ると同時に、いつケンショーが泣いてもいいように録画もし、後からじっくり見直しました。山村美紗さんご自身も、あの髪型はカツラだったそうですが、カツラをつけた浅野ゆう子は、きっと娘・紅葉や西村京太郎も間違えるであろう山村っぷりでした。


山村美紗と西村京太郎が共同で旅館を購入し、扉1枚隔てて本館と別館に住んでいたことは有名ですが、山村美紗には夫がいたわけで、2人が実際どういう仲だったのかは闇の中です。
ドラマでは、32歳から亡くなった年の62歳までの山村美紗が描かれていて、西村京太郎に何度もプロポーズされながら、その度に「子供がいる(=夫がいる)」と断り続けるのですが、その夫は一度も登場せず、夫との子であるはずの紅葉も妙に西村を慕い、夫、立つ瀬なしです。美紗が亡くなった時も、紅葉の横に座っているのは西村で、夫はどこにもおらず、一体どこに消えたのか疑問が残りました。美紗より先に亡くなったのか、だったら西村と籍入れりゃ良かったんじゃないのか。
自分の夫がどこに行ったのか、それが一番ミステリーだよ、さすが女王と呼ばれただけあるね、と思わずにはいられないドラマでした。